67話 第三、英国地方紀行の部 第六七、寺院の集金
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礼拝のときには、いずれの寺にても必ず賽銭を集むるを例とす。寺の世話人、礼拝の終わりに賽銭箱(もしくは袋)を出だし、おのおの一銭以上十銭、二十銭くらいをその中に投入するなり。あるいは寺の規則により、賽銭のほかに座料を収入することあり。上等席一名二十五銭、中等席十銭、下等席一銭等と次第するなり。あたかも芝居にて席費を収入するがごとし。そのほか、寺の堂内の柱には必ず数個の銭箱を掛くるを見る。その箱の上には、あるいは貧民のためと書し、あるいは廃疾病人のために、あるいは寺院建築費・内陳修繕費・旧債支弁のため、神前供養のため等と書し、寺あれば必ず銭箱あり、銭箱あれば必ず寺かと人をして怪ましむるほどなり。この箱は最もローマ宗と国教宗に多し。そのほか、寺院によりて内陳の入り口に、大人は十銭、二十銭、小児半額等と掲示し、内陳参観料を収入する所あり。あたかも汽車の賃銭表を見るがごとし。