桜桃

太宰 治 完結 全1話 4,851字 約10分 1999年4月8日 更新

われ、山にむかいて、目を挙ぐ。 ――詩篇、第百二十一。 子供より親が大事、と思いたい。子供のために、などと古風な道学者みたいな事を殊勝らしく考えてみても、何、子供よりも、その親のほうが弱いのだ。少くとも、私の家庭においては、そうである。まさか、自分が老人になってから、子供に助けら…
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初出 — 「世界」1948(昭和23)年5月

底本: 人間失格・桜桃(角川文庫、角川書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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