石窟

田山 花袋 完結 全1話 3,080字 約6分 2009年4月30日 更新

一 そこに来た時には、二人は思はずはつとした。大きなものに――何とも言はれない大きなものに打突かつたやうな気がした。かれ等はかうしたものが此の山の中にあらうとは思はなかつた。 「む、む――」 暫くしてから洋画家のAは唸るやうな声を出した。 「大したもんだな――何んとも言はれんな―…
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底本: 定本 花袋全集 第二十一巻(臨川書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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