犯罪

横光 利一 完結 全1話 1,943字 約4分 2001年12月11日 更新

私は寂しくなつて茫然と空でも見詰めてゐる時には、よく無意識に彼女の啼声を口笛で真似てゐた。すると下の鳥籠の中から彼女のふけり声が楽しく聞えて来る。で、私もつい面白くなつてそれに応へたり誘つたりする。其中に面倒臭くなると彼女を放つたらかしておいた。が、彼女は猶も懸命にふけり続けた。…
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初出 — 「萬朝報」萬朝報社、1917(大正6)年10月29日

底本: 定本横光利一全集 第一巻(河出書房新社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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