絵画の不安

中井 正一 完結 全1話 5,579字 約11分 2006年8月20日 更新

真に在るものは不安の上にある、というハイデッガーの考えかたには何ものか深いものがある。存在して、しかも存在のさながらの姿より隔てられているという嘆き。存在のふるさとに還りたきのぞみ。それがわれわれの「今」であり、「ここ」であり、「自分」の露わな現つである、と彼はいう。 その意味で…
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初出 — 「美」1930(昭和5)年7月号

底本: 中井正一評論集(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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