盲腸

横光 利一 完結 全1話 1,142字 約2分 2001年12月11日 更新

Fは口から血を吐いた。Mは盲腸炎で腹を切つた。Hは鼻毛を抜いた痕から丹毒に浸入された。此の三つの報告を、彼は同時に耳に入れると、痔が突発して血を流した。彼は三つの不幸の輪の中で血を流しながら頭を上げると、さてどつちへ行かうかとうろうろした。 「やられた。しかし、」とFから第二の報…
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初出 — 「文藝時代」1927(昭和2)年4月1日発行、第4巻第4号

底本: 定本横光利一全集 第二巻(河出書房新社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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