ノベリズ
書いて、読む
横光 利一 完結 全1話 880字 約2分 2001年12月10日 更新
その夫婦はもう十年も一緒に棲んで来た。良人は生活に窶れ果てた醜い細君の容子を眺める度に顔が曇つた。 「いやだいやだ。もう倦き倦きした。あーあ。」 欠伸ばかりが梅雨時のやうにいつも続いた。ヒステリカルな争ひが時々茶碗の悲鳴と一緒に起つた。 或る日、良人の欠伸はその頂点に達した。彼は…
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初出 — 「文藝時代」1925(大正14)年4月1日発行、第1巻第1号
底本: 定本横光利一全集 第二巻(河出書房新社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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