惜櫟荘

中谷 宇吉郎 完結 全1話 1,093字 約2分 2026年4月25日 更新

亡くなった岩波(茂雄)さんが、熱海に別莊をつくる時に、庭にあった櫟の老木を助けたという話がある。海岸に近い斷崖の上に、百坪あまりの土地が得られて、そこに三十坪の別莊をつくることにしたのである。その眞ん中に、櫟の木が一本あった。請負の人が、どうもこの木が邪魔になるので、伐ってしまお…
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底本: 百日物語(文藝春秋新社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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