たき火

国木田 独歩 完結 全1話 3,674字 約7分 1998年10月29日 更新

北風を背になし、枯草白き砂山の崕に腰かけ、足なげいだして、伊豆連山のかなたに沈む夕日の薄き光を見送りつ、沖より帰る父の舟遅しとまつ逗子あたりの童の心、その淋しさ、うら悲しさは如何あるべき。 御最後川の岸辺に茂る葦の枯れて、吹く潮風に騒ぐ、その根かたには夜半の満汐に人知れず結びし氷…
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底本: 日本文学全集12 国木田独歩石川啄木集(集英社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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