笛と太鼓

室生 犀星 完結 全1話 837字 約2分 2013年1月28日 更新

子供ができてから半年ほど経つと、国の母から小包がとどき、ひらいてみると、小さい太鼓と笛とが入つてあつた。太鼓には六十銭といふ赤縁の正札が貼られたままあつた。巴の紋のついた皮張りで、叩いてみると、まだ新しいだけよく鳴るのである。無器用な作りを見せた笛にも、やはり田舎らしい、暗ずんだ…
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底本: 日本の名随筆25 音(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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