旧聞日本橋 22 大門通り界隈一束(続旧聞日本橋・その一)

長谷川 時雨 完結 全1話 3,169字 約6分 2003年8月10日 更新

あたしの古郷のおとめといえば、江戸の面影と、香を、いくらか残した時代の、どこか歯ぎれのよさをとどめた、雨上りの、杜若のような下町少女で、初夏になると、なんとなく思出がなつかしい。 土一升、金一升の日本橋あたりで生れたものは、さぞ自然に恵まれまいと思われもしようが、全くあたしたちは…
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底本: 旧聞日本橋(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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