恋愛の微醺

林 芙美子 完結 全1話 4,177字 約8分 2004年8月29日 更新

恋愛と云うものは、この空気のなかにどんな波動で飛んでいるのか知らないけれども、男が女がこの波動にぶちあたると、花が肥料を貰ったように生々として来る。幼ない頃の恋愛は、まだ根が小さく青いので、心残りな、食べかけの皿をとってゆかれたような切ない恋愛の記憶を残すものだ。老けた女のひとに…
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初出 — 「日本評論 昭和11年8月号」日本評論社1936(昭和11)年8月1日

底本: 林芙美子随筆集(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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