ノベリズ
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国枝 史郎 完結 全1話 5,386字 約11分 2004年12月20日 更新
一 将軍家斉の時代であった。天保の初年から天候が不順で旱天と洪水とが交襲い夏寒く冬暑く日本全国の田や畑には実らない作物が枯れ腐って凶年の相を現わしたが、俄然大飢饉が見舞って来た。将軍家お膝元大江戸でさえ餓道に横たわり死骸から発する腥い匂いが空を立ち籠めるというありさまであった。 …
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初出 — 「サンデー毎日」1924(大正13)年1月1日
底本: 怪しの館 短編(国枝史郎伝奇文庫28、講談社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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