父の墓

田山 花袋 完結 全1話 5,590字 約11分 2010年4月9日 更新

停車場から町の入口まで半里位ある。堤防になつてゐる二間幅の路には、櫨の大きな並木が涼しい蔭をつくつて居て、車夫の饅頭笠が其間を縫つて走つて行く。小石が出て居るので、車がガタガタ鳴つた。 堤防の下には、処々に茅葺屋根が見える。汚ない水たまりがあつて、其処に白く塵埃に塗れた茅や薄が生…
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初出 — 「趣味 第4巻第4号」易風社、1909(明治42)年

底本: ふるさと文学館 第五〇巻 【熊本】(ぎょうせい) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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