たぬき汁

佐藤 垢石 完結 全1話 6,885字 約14分 2007年1月1日 更新

一 伊勢へななたび熊野へさんど、と言ふ文句があるが、私は今年の夏六月と八月の二度、南紀新宮の奥、瀞八丁の下手を流れる熊野川へ、鮎を訪ねて旅して行つた。秋の落ち鮎には、さらにも一度この熊野川へ志し、昭和十五年の竿納めとしようと思つてゐたところ、心なき颱風のために山水押しだし、川底荒…
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底本: 日本の名随筆59 菜(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

この作品には別の底本もあります — 完本 たぬき汁(つり人ノベルズ、つり人社)

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