窮死

国木田 独歩 完結 全1話 6,211字 約12分 2000年7月5日 更新

九段坂の最寄にけちなめし屋がある。春の末の夕暮れに一人の男が大儀そうに敷居をまたげた。すでに三人の客がある。まだランプをつけないので薄暗い土間に居並ぶ人影もおぼろである。 先客の三人も今来た一人も、みな土方か立ちんぼうぐらいのごく下等な労働者である。よほど都合のいい日でないと白馬…
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初出 — 「文芸倶楽部」1907(明治40)年5月

底本: 号外・少年の悲哀 他六篇(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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