北と南

坂口 安吾 完結 全1話 1,007字 約2分 2006年1月19日 更新

「南紀風物誌」といふ本がある。(西瀬英一著、東京竹村書房発行)熊野から新宮、串本あたりの南紀州の風物を紹介したもので郷土色の横溢した読物であるが、南国のたそがれ、子供達が竿をもち、口々に蝙蝠ほいと呼びながら飛ぶ蝙蝠を竿で地上へたゝき落す、南国のでう/\たる余韻と愁ひを流した風景を…
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初出 — 「新潟新聞 第二〇〇一五号〈夕刊〉」1937(昭和12)年1月14日付(13日発行)

底本: 坂口安吾全集 02(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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