手紙雑談

坂口 安吾 完結 全1話 4,180字 約8分 2006年1月17日 更新

(上) スタンダアルやメリメのやうに死後の出版を見越して手紙を書残した作家がある。私も少年の頃はさういふ気持が強く一々の手紙に自分の存在を書き刻むやうな気持であつたが、その努力が今ではすべて小説にとられ、手紙は用件を書きなぐるのが精一杯で、死後の出版を見越した魂胆は微塵もない。 …
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初出 — 「中外商業新聞」1936(昭和11)年12月24日~26日

底本: 坂口安吾全集 02(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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