マグノリアの木

宮沢 賢治 完結 全1話 2,868字 約6分 1999年1月31日 更新

霧がじめじめ降っていた。 諒安は、その霧の底をひとり、険しい山谷の、刻みを渉って行きました。 沓の底を半分踏み抜いてしまいながらそのいちばん高い処からいちばん暗い深いところへまたその谷の底から霧に吸いこまれた次の峯へと一生けんめい伝って行きました。 もしもほんの少しのはり合で霧を…
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底本: 風の又三郎(角川文庫、角川書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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