一家言を排す

坂口 安吾 完結 全1話 1,195字 約2分 2006年1月13日 更新

私は一家言といふものを好まない。元来一家言は論理性の欠如をその特質とする。即ち人柄とか社会的地位の優位を利用して正当な論理を圧倒し、これを逆にしていへば人柄や地位の優位に論理の役目を果させるのである。 非論理が論理を圧倒するといふ微妙な人間関係は古来わが政治屋に珍重された処世術で…
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初出 — 「新潟新聞 第一九九六一号〈夕刊〉」1936(昭和11)年11月20日付(19日発行)

底本: 坂口安吾全集 02(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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