プチロフ工場

1話 プチロフ工場

268字 約1分 2014年6月30日 公開

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プチロフ工場の兄弟と

蹶起(けっき)した罷工の勇壮を讃えよ。

伝統と鉄鎖を打ち(くだ)

狂気したツアーの暴逆の中に

反逆の矢を射たのは彼等だ。

巨大なる世界の基礎を置き

不滅なる労働の旗の下に殉死したのも彼等だ。

彼等は全世界の曙光で有り宇宙廓清の最初の猛火だ。

彼等ではないか銃火と剣に突き刺され乍ら防砦を築いたのは。

身を持って戦術を教えたのは。

彼等は最後の敗戦で有り全世界最初の勝利だ。

彼等が銃弾の前に斃れた時

宇宙空前の太陽は孕まれていたではないか。

十月の紫の日の勝鬨(かちどき)は敗惨の中に(きざ)していたではないか。

(『文芸戦線』一九二九年十一月臨時増刊号に今村桓夫名で発表)

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