ノベリズ
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田山 花袋 完結 全1話 1,305字 約3分 2020年5月13日 更新
志摩から伊勢、紀伊と旅して行つた時のことが第一に思ひ出される。其時、私は糸立を着て、草鞋を穿いて歩いて行つた。浜島から長島までの辛い長い山路、其処には桃の花の咲いてゐる畑もあれば、椿の花の緑葉の中に紅く簇つてゐる漁村もあつた。五ヶ所を通つた時は、空のよく晴れた日で、渡つて行く舟の…
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初出 — 「文章世界 第六巻第五号」1911(明治44)年4月1日
底本: 定本 花袋全集 第二十七巻(臨川書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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