ノベリズ
書いて、読む
長谷川 時雨 完結 全1話 5,947字 約12分 2003年7月29日 更新
青葉の影を「柳の虫」の呼び声が、細く長く、いきな節に流れてゆく。 ――孫太郎むしや、赤蛙…… ゆっくりとした足どりで、影を踏むように、汚れのない黒の脚絆と草鞋が動く――小いさな引出しつきの木箱を肩から小腋にかけて、薄藍色の手拭を吉原かむりにしている。新道にはまだ片かげがあって打水…
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底本: 旧聞日本橋(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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