ノベリズ
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宮本 百合子 完結 全1話 7,773字 約16分 2002年1月7日 更新
おせいの坐っている左手に、三尺程の高窓が、広く往来に向いて開いていた。そこから、折々、まるで川風のようにしめりを含んだ涼しい風が、流れて来る。 「まあ、いい風」 彼女は、首をめぐらして、軒端に近く、房々と葉を垂れている大きな柳を眺めながら、いずまいをなおして、ぱたぱた団扇を動した…
これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る
初出 — 「婦人公論」1922(大正11)年4月号
底本: 宮本百合子全集 第二巻(新日本出版社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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