一休さん

31話 てんのうの おつかい

816字 約2分 2021年6月25日 公開

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 一休(いっきゅう)さんは やましろのくに(いまの、きょうとふ)たまぎむら と いう ところに、しゅうおんあん と いう (ちい)さな いおりを たててもらって すんで いました。京都(きょうと)の (まち)の ちかくです。

 すると ぶんめい六(ねん)(一四七八(ねん))二がつ二十二(にち)の ことでした。あまがさきの こうとくじ と いう おてらの じゅうしょくの じゅうちゅう と いう おしょうさんが ごつちみかどてんのうの つかいと して、この しょうおんあんに きました。

 一休(いっきゅう)さんに、(だい)とくじの じゅうしょくに なって もらいたいと いう つかいでした。

「はい、てんのうの いいつけと あれば、おうけいたしたく おもいますが、(ひと)つ おねがいが あります。わたしは くさぶきの (ちい)さな いおりに すむことを たのしみに して います。(だい)とくじの じゅうしょくに なっても、つねづねは この いおりに すむことを おゆるしくだされば おうけ いたします。」

 てんのうの めいれいと あれば、うけない わけには いきませんが、そんな (おお)きな てらに すんで、えらい ひとと あったり、つきあったり するのは、一休(いっきゅう)さんの こころと はんする ことです。

「しょうち して います。いま (だい)とくじの じゅうしょくに なるような とくの たかい かたは、あなたの ほかにありません。」

「もったいない ことです。」

 (だい)とくじの じゅうしょくに なってからも 一休(いっきゅう)さんは おししょうさまの かそうさまが、やはり (だい)とくじの じゅうしょくで ありながら、びわこの そばの (ちい)さな いおりに すんで いたように、いつまでも この たまぎむらの いおりに すみ、おおやけの ことが あるときだけ、(だい)とくじに いくことに して いました。

 そして 一休(いっきゅう)さんは、日本(にほん)一 とくの たかい おしょうさんと して、ひとびとに したわれながら、八十八さいのとし、ついに、たまぎむらの (つち)となりました。

(おわり)

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