書斎と星

北原 白秋 完結 全1話 1,084字 約2分 2006年9月29日 更新

『東京にはお星さんがないよ。』 と、うちの子はよく言ふ。 『ああ、ああ、俺には書斎がない。』 これはその父であるわたくし自身の嘆息である。 まつたく小田原の天神山はあらゆる星座の下に恵まれてゐた。山景風光ともにすぐれて明るかつたが、階上のバルコンや寝室から仰ぐ夜空の美しさも格別で…
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底本: 日本の名随筆 別巻6 書斎(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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