雪

中井 正一 完結 全1話 1,513字 約3分 2007年7月7日 更新

雪 中井正一 朝から、空は暗く、チラチラ窓のふちから、雪が散りこぼれて來た。 もうすでに六十日、これから何百日ゐるかわからない留置場で、私は、この雪をめづらしい外からまぎれ込んだ、自由の世界から入つて來てくれたものゝ樣な感じで今更のやうにみつめたのであつた。 一つ一つ、きれいな結…
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初出 — 「暮しの手帖 第十五号」暮しの手帖社、1952(昭和27)年3月1日

底本: 暮しの手帖 第十五号(暮しの手帖社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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