畜犬談 ―伊馬鵜平君に与える―

太宰 治 完結 全1話 1.2万字 約24分 1999年4月12日 更新

私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰いつかれるであろうという自信である。私は、きっと噛まれるにちがいない。自信があるのである。よくぞ、きょうまで喰いつかれもせず無事に過してきたものだと不思議な気さえしているのである。諸君、犬は猛獣である。馬を斃し、たまさかには獅子…
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初出 — 「文学者」1939(昭和14)年8月

底本: 日本文学全集70 太宰治集(集英社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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