ノベリズ
書いて、読む
夢野 久作 完結 全1話 937字 約2分 2000年5月19日 更新
巨大な四角いビルディングである。 窓という窓が残らずピッタリと閉め切ってあって、室という室が全然、暗黒を封じている。 その黒い、巨大な、四角い暗黒の一角に、黄色い、細い弦月が引っかかって、ジリ、ジリ、と沈みかかっている時刻である。 私はその暗黒の中心に在る宿直室のベッドの上に長く…
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初出 — 「探偵クラブ」1932(昭和7)年10月
底本: 夢野久作全集3(ちくま文庫、筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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