母への追慕

上村 松園 完結 全1話 2,083字 約4分 2003年5月31日 更新

父の顔を知らない私には、母は「母と父をかねた両親」であった。 私の母は二十六の若さで寡婦となった。 人一倍気性が強かった。強くなければ、私と私の姉の二児を抱いて独立してゆけなかったからである。 母の男勝りの気性は、多分に私のうちにも移っていた。 私もまた、世の荒浪と闘って独立して…
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底本: 日本の名随筆 別巻84 女心(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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