おばけの正体

30話 おばけの正体 第三〇項 怪音の正体

215字 約1分 2016年6月5日 公開

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 これと同様の話が先年、仙台の新聞にも見えていた。ころは明治二十六年五月ごろ、福島県石川郡石川町字下泉、鎮守の古びたる(けやき)がうなり出だせしことあって、やはり妖怪沙汰(ざた)となり、人々その声に驚かされ、種々の俗説が起こってきた。しかるにあるものが、その木に朽ちたる穴があるから、この穴の中になにか動物が住んでいるのではあるまいかと思い、(もち)を塗り置きしところ、案のごとく、やがてみみずく二羽捕らわれたという話が、『東北新聞』にて報じてあった。

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