47話 おばけの正体 第四七項 神木の祟
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三州のある村にて社内の古墓を発掘したところが、村内一般に必ず神の祟あるべしと大いに恐れおりしが、その後間もなく、白昼風もなきに、境内の神木と称せし老大松が、突然一間以上の所よりたおれた。人々これを見て、神の祟に相違なしとて神前において祓をなし、神様に御詫びをするなど大いに騒ぎ立てたが、その中に一人ありて疑いを抱き、いかに神の祟とはいえ、風なきにたおるるはずなしと思い、その木を調べてみると、自然にたおれたのでないことが知れ、結局、村内の若いものが、夜中その木の空洞の中に忍び入り、五、六尺の高き所の内側を鑿をもってほり込み、たおるるようにしておいたことが分かったそうだ。なかなか油断のならぬ世の中である。