檸檬

梶井 基次郎 完結 全1話 4,958字 約10分 1998年8月31日 更新

えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか――酒を飲んだあとに宿酔があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。それが来たのだ。これはちょっといけなかった。結果した肺尖カタルや神経衰弱がいけないのではない。また背を焼く…
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これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る

初出 — 「青空 創刊号」青空社、1925(大正14)年1月

底本: 檸檬・ある心の風景 他二十編(旺文社文庫、旺文社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

この作品には別の底本もあります — 創作 檸檬(十字屋書店)

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