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離れてゆく秋

萩原 恭次郎 全1話 171字 2024年11月22日

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1. 離れてゆく秋

鴎(かもめ)はシグナルのやうに飛び交(か)ふ!

海底に私は濡(ぬ)れた火薬として沈む!

赤いマストは折れてドテツ腹を突き通してゐる!

君の心臓には黒い無為の切手が刷つてある!

錨(いかり)の上らない程の海の憂愁は

幾匹もの魚を胸に泳がせる!

寒流である――――――――● ● ●

鋏(はさみ)で切られてゐる空だ!

握手にのみ充満と爆発はひそむ!

すでに秋は海底から熱情に錆(さ)びをあたへる!

「さようなら!」

離れてゆく秋 — 萩原 恭次郎 — https://noveliz.cc/n/tcj1cy3cxc

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