餅

岡本 かの子 完結 全1話 1,154字 約2分 2022年5月21日 更新

餅を焼き乍ら夫はくくと笑った――何を笑って居らっしゃるの」台所で雑煮の汁をつくっていた妻は訊ねた。 知って居るところへは旅行をするから年末年始の礼を欠くという葉書を出してあるので客は一人も来ない。女中も七草前に親許へ正月をしに帰してやった。で、静かなこの家は夫妻二人きり。温室育ち…
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初出 — 「読売新聞」1933(昭和8)年1月10日

底本: 岡本かの子全集1(ちくま文庫、筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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