佐藤春夫詩集

32話 やまぶき さくら

96字 約1分 2022年4月9日 公開

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Edward Thomas

さくら木は覆(おほ)ひかぶさりて花ちりそそげり。

通ひにし人みなはすでに失せにし古徑のあたり、

撒(ま)かれて草に降るさまは婚禮の場の散華(さんげ)なり、

早き五月の今朝(けさ)、誰嫁ぐとしもなきものを。

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