聴衆0の講演会

中井 正一 完結 全1話 4,814字 約10分 2006年12月13日 更新

夢のような終戦、疎開先から帰る荷馬車のほこりっぽい街、内海の潮の香のただよう尾道市の図書館の暗い部屋で、私は、何となく「暗澹」という文字を胸に書いてみた。 何処から、このごみごみした尾道市に、文化運動として、手をつけてよいのか。 十月四日治安維持法が断ち切られて最初の日曜日、十月…
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初出 — 「朝日評論」1950(昭和25)年4月

底本: 論理とその実践――組織論から図書館像へ――(てんびん社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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