青年の元気で奮闘する我輩の一日

2話 我輩の元気は今日でも青年と異ならない

400字 約1分 2018年3月11日 公開

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 右のようなことで我輩は、とりとめて言うほどの規則のある生活はしていないが、それでも毎日の生活の概略を言うと、まず起床は夏であれば五時、冬になれば六時となっている。(かお)を洗い全身の冷水摩擦(れいすいまさつ)でもすると、体中の血液は(みなぎ)(あふ)るる様な爽快を感ずることは、今日も青年時代と少しも異なるところがない。この元気で庭園を散歩しながら、好きな植木や盆栽の手入れや農園の指図などをする。朝飯がすめば多くの訪問者に接したり、大学やその他のことのために働く様になっている。

 我輩の主義として、訪問して来るほどの人には事情の許す限りは面会することとしている。それで老人も来れば青年も来る、貧乏人も来ればまた若い婦人も来るので、昼間は新聞を見る暇さえない。その代りに夜は土地が辺鄙(へんぴ)なので滅多(めった)に訪問客もないから、四時間ぐらいは自分の時間として、新聞雑誌や(まとま)った読書も多くこの間にする。時によると何かの必要で調べものをすることもある。

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