27話 古事記 中つ卷 〔東征〕
読み方を変える
字の大きさ
行の間隔
1行の長さ
書体
配色
読み上げの速さ
組み方
神倭伊波禮毘古の命、その同母兄五瀬の命と二柱、高千穗の宮にましまして議りたまはく、「いづれの地にまさば、天の下の政を平けく聞しめさむ。なほ東のかたに、行かむ」とのりたまひて、すなはち日向一より發たして、筑紫に幸でましき。かれ豐國の宇沙二に到りましし時に、その土人名は宇沙都比古、宇沙都比賣二人、足一騰の宮三を作りて、大御饗獻りき。其地より遷りまして、竺紫の岡田の宮四に一年ましましき。またその國より上り幸でまして、阿岐の國の多祁理の宮五に七年ましましき。またその國より遷り上り幸でまして、吉備の高島の宮六に八年ましましき。
一 九州の東方。
二 大分縣宇佐。
三 柱が一本浮き上つた宮殿。
四 福岡縣遠賀郡遠賀川の河口の地。
五 廣島縣安藝郡。
六 岡山縣兒島郡。