古事記 02 校註 古事記

62話 古事記 中つ卷 〔氣比の大神〕

408字 約1分 2013年7月15日 公開

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 かれ建内の宿禰の命、その太子(ひつぎのみこ)()まつりて、御禊(みそぎ)一せむとして、淡海また若狹の國を經歴(めぐ)りたまふ時に、高志(こし)(みちのくち)角鹿(つぬが)二に、假宮を造りてませまつりき。ここに其地(そこ)にます伊奢沙和氣(いざさわけ)の大神の命三、夜の(いめ)に見えて、「吾が名を御子の御名に易へまくほし」とのりたまひき。ここに言祷(ことほ)ぎて白さく、「恐し、命のまにまに、易へまつらむ」とまをす。またその神詔りたまはく、「明日(あす)(あした)濱にいでますべし。易名(なかへ)(みやじり)四獻らむ」とのりたまふ。かれその旦濱にいでます時に、鼻(やぶ)れたる入鹿魚(いるか)、既に一浦に依れり。ここに御子、神に白さしめたまはく、「我に御食(みけ)()給へり」とまをしたまひき。かれまたその御名をたたへて御食津(みけつ)大神とまをす。かれ今に氣比(けひ)の大神とまをす。またその入鹿魚(いるか)の鼻の血(くさ)かりき。かれその浦に名づけて血浦といふ。今は都奴賀(つぬが)といふなり。

一 水によつて穢を拂う行事。既出。

二 越前の國の敦賀市。

三 同市氣比神宮の祭神。

四 名をとりかえたしるしの贈り物。

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