古事記 03 現代語訳 古事記

15話 赤貝姫と蛤貝姫

404字 約1分 2011年10月11日 公開

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――前の兎と鰐の話と共に、古代醫療の方法について語つている説話である。――

 兎の言つた通り、ヤガミ姫は大勢の神に答えて「わたくしはあなたたちの言う事は聞きません。大國主の命と結婚しようと思います」と言いました。そこで大勢の神が怒つて、大國主の命を殺そうと相談して伯耆(ほうき)の國のテマの山本に行つて言いますには、「この山には赤い(いのしし)がいる。わたしたちが追い(くだ)すからお前が待ちうけて捕えろ。もしそうしないと、きつとお前を殺してしまう」と言つて、(いのしし)に似ている大きな石を火で燒いて(ころ)がし落しました。そこで追い下して取ろうとする時に、その石に燒きつかれて死んでしまいました。そこで母の神が泣き悲しんで、天に上つて行つてカムムスビの神のもとに參りましたので、赤貝姫(あかがいひめ)蛤貝姫(はまぐりひめ)とを()つて生き還らしめなさいました。それで赤貝姫が(しる)(しぼ)(あつ)め、蛤貝姫がこれを受けて母の乳汁として塗りましたから、りつぱな男になつて出歩(である)くようになりました。

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