古事記 03 現代語訳 古事記

50話 古事記 中の卷 丹波の四女王

337字 約1分 2011年10月11日 公開

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――丹波地方に傳わつた説話が取りあげられたものであろう。――

 天皇はまたその皇后サホ姫の申し上げたままに、ミチノウシの王の娘たちのヒバス姫の命・(おと)姫の命・ウタコリ姫の命・マトノ姫の命の四人をお召しになりました。しかるにヒバス姫の命・弟姫の命のお二方(ふたかた)はお留めになりましたが、妹のお二方は醜かつたので、故郷に返し送られました。そこでマトノ姫が()じて、「同じ姉妹の中で顏が醜いによつて返されることは、近所に聞えても()ずかしい」と言つて、山城の國の相樂(さがらか)に行きました時に木の枝に懸かつて死のうとなさいました。そこで其處の名を懸木(さがりき)と言いましたのを今は相樂(さがらか)と言うのです。また弟國(おとくに)に行きました時に遂に(けわ)しい淵に墮ちて死にました。そこでその地の名を墮國(おちくに)と言いましたが、今では弟國(おとくに)と言うのです。

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