蚤

斎藤 茂吉 完結 全1話 2,585字 約5分 2004年1月25日 更新

蚤という昆虫は夏分になると至るところに居るが、安眠を妨害して、困りものである。 生れ故郷の村にも蚤は沢山いたが、東京という大都会には蚤なんか居ないだろうと想像して、さて東京に来てみると、東京にも蚤が沢山いた。 それは明治二十九年時分の話で、僕は浅草の三筋町に住んでいた。その家(浅…
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底本: 日本の名随筆18 夏(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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