欧米各国 政教日記

33話 第二、米国ならびに大西洋紀行の部 第三三、米国ヤソ教景況

279字 約1分 2012年10月21日 公開

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 ヤソ教の熱血ひとたびアメリカ人の血管中に入りてより以来、その精神は常に宗教の熱を帯び、氷雪飢餒の間にその寒を忘れ、刻苦艱難して得たるところの結果は、米国今日の文明なり。しかるに、今日にありては血管中の熱はすでに放散して、ただわずかに皮膚の上に余熱を存するのみ。婦人は美服を新調して日曜を待ち、男子は美人を捜索して会堂に入り、日曜の会堂は男女相まみゆるの媒介場となる。これ、果たしてヤソ教の真面目なるか。当時、ヤソ教隆盛の地をかぞうるときは、人みな米国を呼びて第一指を屈す。しかしてその実況、すでにかくのごとし。ほかの地方に存するヤソ教、推して知るべきなり。

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