顎十郎捕物帳 02 稲荷の使

久生 十蘭 完結 全2話 1.2万字 約24分 2008年1月2日 更新

獅子噛 春がすみ。 どかどんどかどん、初午の太鼓。鳶がぴいひょろぴいひょろ。 神楽の笛の地へ長閑にツレて、なにさま、うっとりするような巳刻さがり。 黒板塀に黒鉄の忍返し、姫小松と黒部を矧ぎつけた腰舞良の枝折戸から根府川の飛石がずっと泉水のほうへつづいている。桐のずんどに高野槇。か…
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底本: 久生十蘭全集 Ⅳ(三一書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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