雪の日

永井 荷風 完結 全1話 5,887字 約12分 2010年1月6日 更新

曇つて風もないのに、寒さは富士おろしの烈しく吹きあれる日よりも猶更身にしみ、火燵にあたつてゐながらも、下腹がしく/\痛むといふやうな日が、一日も二日もつゞくと、きまつてその日の夕方近くから、待設けてゐた小雪が、目にもつかず音もせずに降つてくる。すると路地のどぶ板を踏む下駄の音が小…
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底本: 日本の名随筆51 雪(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

この作品には別の底本もあります — 荷風随筆集(下)〔全2冊〕(岩波文庫、岩波書店)

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