ノベリズ
書いて、読む
永井 荷風 完結 全1話 6,321字 約13分 2010年1月9日 更新
毎年一度の虫干の日ほど、なつかしいものはない。 家中で一番広い客座敷の縁先には、亡つた人達の小袖や、年寄つた母上の若い時分の長襦袢などが、幾枚となくつり下げられ、其のかげになつて薄暗く妙に涼しい座敷の畳の上には歩く隙間もないほどに、古い蔵書や書画帖などが並べられる。 色のさめた古…
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底本: 日本の名随筆36 読(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
この作品には別の底本もあります — 花火・来訪者 他十一篇(岩波文庫、岩波書店)
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