10話 五月十七日
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先生の苦しみを少しでも救うことができないということは、全く涙の出る思い。そして先生のおそばで御世話できないということも、ただ涙。信じて、待っていることも、苦しい涙。
病気なんて、気になさらないで、生きて下さい。私も、今年か、来年ぐらいまでしかない命だと八卦に占われたときから今日まで気にしてきましたけれど、でも、まだ元気で生きておりますもの。私の毎日々々、それは全く死との闘いでした。でも、もう何時死んでも幸せだと信じます。何故って――太宰さんを愛することができたんですもの。私はいま、女として幸せです。