雨の玉川心中 01 太宰治との愛と死のノート

10話 五月十七日

253字 約1分 2017年6月19日 公開

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 先生の苦しみを少しでも救うことができないということは、全く涙の出る思い。そして先生のおそばで御世話できないということも、ただ涙。信じて、待っていることも、苦しい涙。

 病気なんて、気になさらないで、生きて下さい。私も、今年か、来年ぐらいまでしかない命だと八卦(はっけ)に占われたときから今日まで気にしてきましたけれど、でも、まだ元気で生きておりますもの。私の毎日々々、それは全く死との闘いでした。でも、もう何時死んでも幸せだと信じます。何故って――太宰さんを愛することができたんですもの。私はいま、女として幸せです。

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