雨の玉川心中 01 太宰治との愛と死のノート

18話 六月二十三日

292字 約1分 2017年6月19日 公開

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 ふっと思い出しては、初めから何度でも読み返してみて、また読み返してみる。

 なつかしい思いのしてならない人。修治さん。つらくて、苦しくて、もう息もできないと思うことが幾度でもあるの。肉体が一致したからなんて、そんなんじゃないわ。あなたの持っているノーブルなもの、慈しみ深いものなど、それだけでもない。そうあることが、当然のことのような、何かこう、生まれたときから、二人は、決められてでもいたような、愛人であって、兄である。何かの両親のような濃いものを、身に感じて仕方がないのです。

 もう決して、別れるなどと言って下さいますな。瞬間でも別離のことを考えますと、涙が湧いてくるのですもの。

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