22話 七月九日
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悲しいひと二人、千草に泊る。
「太宰さんは私のために死ぬんじゃないってこと、分かりますわ」
「君のために生きてるんですよ。本当ですよ」
「私の方が苦しいわ」
「僕の方が苦しいよ。話すと君が泣くと思うから言わないけど。僕の腕を継いでくれる人のいないのは悲しいね」
「惜しい、太宰さんを死なせるのは、勿体ないわ」
「セッちゃんは、女太宰だね、だから好きなんだ」
随分多い私のニックネーム。
女太宰。椿やのサッちゃん。スタコラ・サッちゃん。もぐら。東光。